インフルエンザウイルスワクチン(不活化ワクチン)

インフルエンザってなに?
インフルエンザは毎年十一月から二月にかけて必ず流行するかぜの親玉で、毎年すこしづつ変化していくので毎年かかる可能性があります。インフルエンザは近年、重篤な合併症(脳炎など)が報告され、注意が必要です。治療薬は2000年に発売されていますが完全ではなく予防の重要性にかわりはありません。

インフルエンザワクチンの効果
ワクチンはすべてを予防できるわけではありませんが重症化は防げます。ワクチンは接種してからすぐに効くわけではないので流行前に接種しなくてはなりません。すなわち、10月中旬から開始して12月中に接種を終わらせなければなりません。成人の場合はインフルエンザに暴露されてきた期間が長いので、一回接種が基本となりますが、子供さんは二回接種を基本とします。一回でも効かないわけではありませんが、持続が短く、せっかく接種したのに感染時期には効果なかったということになるかもしれません。二回接種の場合は一回目から四週間あけて接種しますので、11月中に一回目の接種を終了しておくとよいでしょう。


接種対象 任意接種(自費になります。)
      生後6カ月から可能ですが、御相談下さい。
      ただし、定期接種を優先させて下さい

接種方法 子供(13歳以下)は1-4週間間隔(4週間あけた方が望ましい)     
      2回、皮下注射

     
     
成人は1回
      皮下注射

インフルエンザワクチンに対する考え方
インフルエンザの予防接種は任意接種といって各個人が必要に応じて自費で接種することになっています。このことで、インフルエンザの予防接種は医療機関によって、必要性、接種方法、費用の面など説明が異なることがあります。大切なことは受けられる医療機関の方針を納得されて接種されることと思います。

当院の考え方としては

1 インフルエンザの予防接種は重症化予防として有効である。

2 接種率の向上のため曜日選択の幅をひろげることも必要である。

3 インフルエンザより怖い、百日咳(三種混合ワクチンに含まれる)や麻疹の予防接種を
優先させるべきである。

4 生後6ヵ月以降は接種は可能だが、3の理由とアレルギー反応(タマゴアレルギーには慎重接種)および効果がはっきりしていないなどの理由から原則としては一歳以上に接種を行う。
(生後6ヵ月から12ヵ月は御相談下さい)

5 成人の接種は1回接種で行う。

6 成人接種と小児接種で費用負担面での不利益が生じないようにする。

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