インフルエンザ
インフルエンザは毎年十一月から二月にかけて必ず流行するかぜの親玉で、毎年すこしづつ変化していくので毎年かかる可能性があります。インフルエンザは近年、重篤な合併症(脳炎など)が報告され、注意が必要です。

症状  
インフルエンザが普通の風邪と違うのは次のような強い症状がでるからです。

急激に上昇する発熱があり、高熱が3-5日続きます
人によっては1週間以上続くこともあります

全身倦怠感が強く、関節痛や筋肉痛がある

発熱は幼児では二峰性のことや1週間近く続くこともある
(一旦熱が下がったのに1-2日後に再び上昇する)

合併症(脳炎や肺炎など)をおこすことがある

診断
インフルエンザと正確に診断するには鼻の穴から綿棒を入れ鼻汁を採取して検査をし診断するしかありません。(鼻かみ液でも検査は可能ですが正確さは落ちます)しかし検査が絶対確実なのではなく、流行状況や経過によっても判断しますので、受診時にインフルエンザかどうか、判断できない場合があります

治療
症状が強い場合、インフルエンザのお薬を処方します。すぐに効果がでるわけではありませんが合併症は少なくなると言われています。

インフルエンザワクチンの効果
ワクチンはすべてを予防できるわけではありませんが重症化は防げます。ワクチンは接種してからすぐに効くわけではないので流行前に接種しなくてはなりません。すなわち、10月から開始して12月中に接種を終わらせることが最良です。

経過中必ず受診いただきたいのは次の様なときです。
熱が2日以上続くとき
元気がなくなったとき
何度も吐いたり、咳で眠れないとき
筋肉痛が強かったり、歩行困難なとき

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