麻疹(はしか)
麻疹はウイルスによる病気で大変怖い病気です。高熱が1週間近くも続き、発疹もでます。怖いのは体力の消耗が激しく、合併症が多いことです。肺炎、中耳炎、脳炎などが合併し、患者さん1万人につき1人程度が死亡するともいわれます。特に、乳幼児や基礎疾患をお持ちの方は重症化します。

1 はじめの2-3日はかぜと同じ症状(高熱、咳、鼻水など)
  この時期にはしかと診断するのは難しいものです。
2 一旦熱が下がり再び高熱がでると同時に、全身に発疹がでます。
3 発疹が現れてからも、さらに4-5日間高熱が続きます


治療は残念ながらありません。(体の消耗をくいとめる治療だけしかない)

伝染力は知られている伝染病の中で最強です。つまり、家族のだれかが発症するとかかってないか予防接種してないと必ず発症します。(6カ月未満の赤ちゃんはかかりにくいですが)
接触後4-5日以内にγ-グロブリンの注射をうければ発病を防ぐことができますが、この薬は血液製剤であり、基礎疾患のある方に限った方がいいでしょう。

注意すること
はしかは冷やすな、というのは迷信です。氷まくら等使っていただいて結構です。
治癒するまで十分な注意が必要で、医師の指示にしたがってください。

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