夏のスキンケア
夏は皮膚の状態が悪くなりがちで、痒みや発疹がでやすくなります。スキンケアはアトピー性皮膚炎の子供達だけでなく、すべての子供に必要なことなので、今月号はこのスキンケアについてお話します。

お風呂の注意
お風呂は毎日はいりましょう。ただし、次のことに注意して下さい。皮膚の温度が上がると痒みが増しますので少しぬるめのお湯(38-39度)にはいりましょう。石鹸やシャンプーは使用してもいいのですが、泡は充分に洗い流して下さい。

外出や学校帰り
皮膚は大変汚れています。放置すると皮膚の状態は悪化しますので、帰宅後はできればシャワーを、無理ならせめて顔と手を洗うようにして下さい。

プールについて
プールには雑菌や塩素が含まれますのでシャワーで充分洗い流しましょう。軟膏をもらっている人はシャワー後に塗るようにして下さい。

爪について
爪で皮膚をひっかくと皮膚に刺激を与え、発疹や痒みが強くなるだけでなく、とびひになったりしますので、短く切り、清潔にして下さい。

就寝時の注意
お風呂をあがってすぐ就寝すると皮膚の温度があがっていてよけいに痒くなります。すこし、冷ましてから就寝して下さい。クーラーの使用も良いのですが、風があたらないようにしてあげて下さい。
あまり寝ている間に掻くようであれば、手袋も効果的です。(アトピー用の手袋も当院にありますのでお問い合わせ下さい)

お薬について
お風呂は汚れを落としますが、皮膚を守る皮脂も落としてしまいます。皮膚にあった保湿剤や軟膏の使用をお勧めします。あまり痒がるようであれば、就寝前に痒み止めの内服薬を飲むこともいいかもしれません。

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