Hibワクチンと肺炎球菌ワクチンについて第2報
Hibワクチン(商品名アクトヒブ)、肺炎球菌ワクチン(商品名プレベナー)は接種後に死亡例が7例発生したとして平成23年3月に厚生労働省より、接種を控えてるよう通達があり、当院でも接種を中止していました。それぞれの事案について検討が行われましたが、死亡と予防接種の関連性はないと結論づけられました。(接種しておられなくても、亡くなられた可能性が高いということ)この結果を受け、和歌山市では4月1日から公費負担が開始となり、自己負担なし(無料)で接種が可能となっています。
接種したほうがいいですか
Hibや肺炎球菌による髄膜炎は年間数百例発生しており、これらのワクチンは先進国はもとより中国やインドでも日常的に定期接種として接種されています。接種をお勧めします。
同時接種について
亡くなられた事案では数種のワクチンが同時接種されていたため、同時接種についても検討がおこなわれましたが、問題はないという結論がでています。同時接種は世界各国で日常的に行われている手技であり、日本人であっても海外では同時接種を受けています。当院では同時接種を継続して行っていますが、不安に感じられる方や重い基礎疾患がある方は医師と相談してください。同時接種のメリットは患者さんの利便性ということであり、患者さんおよび保護者の方が何度でも医療機関に通っていただけるのであれば単独接種であっても全く問題はありません。
接種した後はどれくらい注意すればいいのですか
予防接種後の副反応は接種後1週間以内がほとんどであり、接種し1週間を経過していればまず問題がないとお考えください。
接種後に副反応がでたら
現在Hibワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸癌ワクチン接種後に重大な副反応がでた場合については、和歌山市または独立行政法人医薬品医療機器総合機構から救済を受けることが可能です。
子宮頸癌ワクチン(商品名サーバリックスについて)
子宮頸癌ワクチンについては、和歌山市では4月から自己負担額1000円で接種が可能となりました。
しかし補助に踏み切った自治体での需要が急激に増えたため、ワクチンが大幅に足らなくなりました。現在ワクチンが入手できず、全国的に新規の予約を停止している状態です。7月頃にはワクチンを確保できる見込みですが、確約はできないため予約は受け付けておりません。ご了承ください。なお既に初回の接種を受けられている患者様のワクチンにつきましては優先的にワクチンが供給されますので、接種された医療機関でご相談ください。
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