インフルエンザの合併症
インフルエンザがふつうのかぜと違うのは大規模な流行を示す(人口の百人から十人にひとりが罹る)ことと、重篤な合併症があるからです。合併症のなかで子供にとって重要なのは脳炎、脳症です。この脳炎脳症については不明な点も多いのですが現在わかっていることをお話します。

インフルエンザ脳炎、脳症
インフルエンザにかかった人の1万人にひとり程度の割合で発症します。発症頻度自体は低いのですが、発症すると死に至ることが多いため問題になっています。

治療
残念ながら決定的な治療はありません。インフルエンザ自体を予防することと、早期発見することが重要です。

早期発見
異常におびえる、意味不明なことをしゃべる、見えないものが見える、目の焦点があわないなどの症状がでれば、すぐに小児科を受診して下さい。

熱性けいれん?
高熱をだすインフルエンザでは熱性けいれんという、後遺症をのこさない病気をよく合併しますが、これと脳炎、脳症とは別のものです。しかし、判別しにくい場合もあるので疑わしい場合は入院することもあります。

犯人は解熱剤?
小児科医が一般的に使用する解熱剤は脳炎、脳症には関係がないことが判明しています。本人の機嫌が悪ければ使用してもいいでしょう。

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