おしっこの異常()
おしっこの異常にはいろいろありますが、今月号では頻尿、多尿、夜尿についてお話をします。

頻尿
おしっこに行く回数が増えることを頻尿といいます。回数が増えたからといって必ずしも尿量が増えているわけではなく、1日の尿量が増える場合は多尿といいます。小児では検査に異常のない心因性頻尿といって過度の緊張による頻尿があり、小学校や幼稚園、保育園の入学したころに多くみられます。本人も無意識のうちに緊張しているので、なかなか軽快しません。周りから注意されると、よけいに緊張するので知らんぷりするのが一番とされています。しかし頻尿の原因には尿路感染症など腎臓や膀胱の病気が隠れている場合があるので頻尿であればまず尿検査を受けて下さい。

多尿
頻尿より多尿のほうが重大な病気が隠れていることが多いので注意が必要です。尿量が増えている場合はのどが乾いてくるのが普通で多飲(水分を異様にたくさんとること)となります。この場合もまず尿検査を受けて下さい。

夜尿
おねしょのことです。おねしょは6歳の子供で15%、10歳の子供でも5%程度と結構な割合でみられるもので、ほとんどの子供は年齢とともに消失します。
夜尿の治療 おねしょの3原則は次のとおりです。
あせらず  
体が大きくなるまではなかなか治りません、気長にいきましょう。
しからず  
無意識でしてるので子供は悪くなく、おこられることによって心に傷がつきます。お母さんの苦労はわかるのですが、やさしく接してあげて下さい。
おこさず  
夜に尿を溜めれるようにするには睡眠が大切なので、夜中におこしてトイレにいかせることは結局はおねしょを長引かせることになりますのでやめて下さい。

ただ、小学校高学年になっても続く時は一度検査をした方が良いでしょう。。

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