扁桃腺およびアデノイドって?
扁桃腺はリンパ組織の一種で口腔内に見られる口蓋扁桃(一般にみんながいう扁桃線)と咽頭扁桃(アデノイド=口からは見れない)にわかれ、両方ともに病気がなくとも小学校入学頃が一番大きく、中学生くらいになると縮小します。大きいだけでは病気ではありませんが、症状がでる場合は手術をして摘出することがあります。

扁桃腺炎は風邪とはちがうの?
診察では「扁桃腺が赤い」とか「扁桃腺に うみ がついてる」というような表現をされます。
いわゆる風邪と同じ原因の場合もありますが、溶連菌をはじめとする細菌感染によることも多く、普通の風邪より強い症状がでて点滴からお薬を使う場合もあります。

扁桃摘出(手術)の適応は?
扁桃腺炎を繰り返し(月に1回以上)お薬の効果が低下してきた時
腎臓や心臓に影響をおよぼす時(病巣扁桃という)
慢性の頭痛や肩こりがある時 
首などの腫脹や痛みが強くでる時(扁桃周囲炎という) など

アデノイドってなに?
アデノイドは鼻と口をつなぐところにあり、口からは見えません。耳と鼻をつなぐ管の出口にもあたるため中耳炎の原因となることがあります。

アデノイド切除(手術)の適応は?
口呼吸やいびきが強く、睡眠中に呼吸が不規則になる時
慢性の中耳炎の原因になっている時
注意力散漫で学習に支障がでる時 など

切除の時期は?
症状にもよりますが、小学校入学前がいいでしょう

切除後は?
除により免疫機能(ばい菌から体を守る機能)が低下するとの意見もありますが、ほとんどは心配いりません。

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