解熱剤(熱ざまし)は使っていいの?
発熱時解熱剤は使っていいのですか?ということをよく聞かれます、解熱剤の使用は医師によって説明がまちまちですので最終的な判断は主治医と相談して決定していただき、教科書的なお話をさせていただきます
解熱剤で脳症を発症する?
過去に使用していた解熱剤のなかには(商品名 ボルタレン、ポンタールなど)インフルエンザウイルスなどと相性が悪く、脳症を発症することがあると指摘されていました、ほとんどの小児科医はこれらの解熱剤を十年程前から処方していませんが、現在全面的に小児の発熱には処方できなくなっています、現在小児で使用可能な解熱剤であるアセトアミノフェン(商品名 アンヒバ、アルピ二、カロナールなど)については脳症の発生はなく安全とされていますので脳症については心配ありません、ただし家の冷蔵庫などに過去に処方された相性の悪い座薬などが残ってる場合があります、過去の解熱剤は処分しましょう
解熱剤は風邪を悪くする?
熱は体を治すためにでているのだから熱を下げると治りが悪くなる、という意見があります、しかし、そのことを証明した研究はありません
解熱剤は熱性けいれんを誘発する?
熱性けいれんは約十人に一人が発症する病気で合併症をきたすことはないのですが、熱の上がりかけに発症しやすいとされています、解熱剤を使うと一旦は熱が下がるものの再上昇することが多く、使用したから必ずけいれんがでるわけではないのですが熱性けいれんを起こしたことがある人や気になる方は使用しない方が無難でしょう
高熱なら使用したほうがいいの?
熱だけで頭が悪くなったりはしません、たとえ40度以上あっても熱を下げる目的だけでは使用する必要はありません
どんな時つかってもいいの?
38度5分以上の熱があるうえに、高熱でうなされて寝れない時、外出中で移動しなければならない時、倦怠感が強く水分摂取がままならない時などは使用してもいいでしょう、ただし6カ月未満の乳児には使用しないことが基本です
実際は?
飲む薬でも座薬でも成分や効き目は一緒です、一回使用しても下がらない時にでも追加投与はやめて6時間以上は間隔をあけ、一日3回までの使用にとどめて下さい
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