インフルエンザワクチンQ&A
今年もインフルエンザワクチンの季節になりました、御質問の多いものについてお答えします
昨年度はインフルエンザが流行したの?
昨シーズンは検査薬や薬の混乱があったり大流行したような印象がありましたが、過去十年間の統計では昨年度は五番目の患者数だったそうで、大きな流行ではなかったようです
ワクチンは効くの?
ワクチンの効果は個人に対する効果と集団に対する効果があります、個人的にはワクチンを接種しても3割程度のかたはインフルエンザにはかかってしまいます、しかし、合併症の発生はほとんどみられなくなります、集団的(家族や学校など)には感染が蔓延するのを防ぐ効果があり、赤ちゃんなどがおられる家庭では効果的です
薬ができても必要なの?
一昨年頃からインフルエンザのお薬が処方できるようになっています、ただし、インフルエンザで最も怖いのは、脳炎をはじめとする合併症なのですが、合併症発症は感染後早期におこるため薬で抑えることは困難です
薬で予防できるのでは?
一部新聞で薬の予防効果について報道されました、たしかに薬に予防効果もあるのですが、インフルエンザの流行期間は長く数ヵ月にもなります、この期間ずっと薬を飲み続けることは副作用やコストなどを考えると、とても危険で困難と思います、予防の基本はワクチンであると考えて下さい
何歳から可能ですか?
接種自体は6ヵ月から(副作用が強くなることはない)ですが、一歳未満児への効果は薄いようです、一歳未満であれば家族全員が予防接種をおこなうことで予防をおこなってもいいかもしれません、ただし保育所等集団生活をおこなっている場合は合併症予防のため接種したほうがいいでしょう
インフルエンザワクチン接種料金のふしぎ
インフルエンザワクチンの料金は施設によって変わり、なぜですか、という質問を受けます、料金設定に各施設の考えかたがありますが当院での設定について説明させていただきます
いくらだったら子供にワクチンを接種しますか?
こういうアンケートをした施設があり発表されています、それによると一回の接種代金が二千円から希望が多くなり、千円の希望が最も多くみられた、とのことでした
ワクチンの接種料金の算定方法は?
ワクチン料+雑費(注射器代など)+診察料(人件費+利益)となります、ワクチン自体の薬代や品質は施設によって大差ありませんが年齢によって接種量がかわるため年齢によって金額はかわります、人件費は事務、看護師、医師の時給を時間あたりの接種人数で割ると人件費が算出されます、この費用については各施設で大きく異なります(職員数と接種数のバランスによる)
当院では事務員二人、看護師二人、医師一人-二人で予防接種にあたります、当院の設定した料金は現時点での当院の経費を負担していただいたうえ、できるだけ多くの子供に接種していただきたい、という考え方によります
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