インフルエンザの流行の前に
十二月にはいり報道でインフルエンザの話題がでてくるようになってきました、今回はインフルエンザに対する備えについてお話します
インフルエンザってなに?
冬に流行する感染症の一種で、インフルエンザウイルスが原因です、このウイルスには次のような特徴があります
1 はしかなどと違い毎年かかる可能性がある
2 大きくわけてA型2つ(ソ連型と香港型)とB型があり同じ年にそれらが
混在して流行し、人によっては3つともかかる人がいる
3 感染力が強いため集団感染や流行を起こしやすい
4 症状(発熱など)の持続期間が長い
5 合併症を起こすことがある、ことなどです
いつ流行するの?
インフルエンザがいつ流行するかはその年によって大きく変化します、十二月中旬から流行する年もあれば二月頃まで流行しない年もあります、流行の特徴は感染力が強いため同じ生活圏(学校、幼稚園、職場など)で流行することです、逆にいうと違う生活圏(例えば百キロ以上も離れていて人の交流が少ない場合)では流行が異なるということで、関東や九州で流行しているからといって和歌山ですぐに流行するわけではありません、ですから注意していただきたいのは自分の住む市町村及び隣り合う市町村の流行状況ということになります
症状は?
突然の高熱、頭痛、関節痛などを認めますがインフルエンザだけに認める症状はありません、つまり他の風邪と症状だけでは区別はできません
診断は?
最も重要なのはその地域の流行状況です、流行があり症状がある場合はほぼインフルエンザと診断することが可能です、また外来で十分程度で診断できる検査薬があります、ただし完璧ではなく発症極初期(半日以内)などでは診断できない場合もあり、医師の判断が優先されることがあります、
治療は?
大きくわけて3種類の薬があります、A型のみ効果がある内服薬、AB型両方効果のある内服薬、吸入薬です、しかし残念ながらどれも完璧ではなく、治療薬を使用しても脳症を発症している例もあり、予防が大切です
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