吐いた時どうするの?

毎年十一月から十二月にかけて吐き下しが流行します、本年も十二月始めから急激に流行が始まりました、今回は吐いた時の対処についてお話します
吐いた時どんな病気がありますか
多くはおなかのかぜ(ウイルス性腸炎)によるものです、下痢もしていないのに、といわれることも多いのですが、吐くことだけで終わってしまうこともしばしばみられます、それ以外では、咳こみが強い場合、他の腸の病気や頭の病気などで吐くことがあります、頭を強く打撲した場合や熱が先行していた場合は注意が必要です、
最も多いおなかのかぜ(ウイルス性腸炎)について詳しくお話します
おなかのかぜはどんなふうにはじまりますか
嘔吐は突然はじまります、下痢から始まる場合もありますが、ほとんどの場合、数時間前まで通常とうり食べれていたのに、突然吐きはじめ顔色が悪くなり周囲を驚かせます、熱がある場合もありますがほとんどは平熱です
どうなっていきますか
嘔吐は数時間(2-3時間)持続することが多く、その後下痢が始まると吐くことは少なくなっていきます、ロタウイルスやアデノウイルスによるものでは便は白っぽくなり、下痢は強く、長い期間持続します
治療は?
特効薬はなく自然に治ることを待つことになります、その間の水分摂取が重要で、吐気が強い場合は無理に水分を与えようとせず、2-3時間経過し吐気が収まれば少量ずつ(50ml程度)何回かにわけて水分を与えて下さい、与えるものはスポーツ飲料やお茶がよく、食欲があっても固形物や甘いものは症状が与えないで下さい、吐き気止めの座薬や整腸剤を処方しますが、あくまで補助的なものです、
吐いて水分が長時間(6時間程度)とれていなかったり、ぐったりしている場合には注射から水分を補充します、程度が強い場合は入院することもあります
予防は?
吐き下しは便に排出されたウイルスによって移ります、家族(お父さん、お母さんにも)に感染することも多いので手洗いをきっちりおこないましょう

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