残暑、あれこれ
8月も終わりにが近づき、新学期も目の前です。まだまだ暑い日が続いていますが、私が例年と違う、と感じている点と、新学期に向けての注意事項、そして予防接種についてお書きします。
感染症
例年お盆過ぎから感染症は急激に少なくなっていき、9月上旬は小児科外来は1年でもっとも空いている時期を迎えます。今年も感染症は少なくはなっているものの、プール熱が残存し、水ぼうそうも増加傾向で、マイコプラズマ肺炎も続いています、そして秋から冬にかけて流行するRSウイルスによる細気管支炎が早くもみられています。RSウイルスは乳幼児にゼロゼロした咳を引き起こし入院加療が必要になることがあります。新学期がはじまると感染が拡大していく可能性があるので注意して下さい。
アレルギー
季節の変わり目である秋は喘息発作で来院される患者が多くなりますが、例年9月中旬以降のタイミングではじまるのですが本年は8月下旬頃から増加傾向です。今後どうなっていくかわかりませんが、アレルギーをお持ちのかたはご注意下さい。
学校生活
夏休みの間に不規則な生活をしていたり、友達関係が乱れていたりすることがあって、学童や生徒にとって二学期はスタートからつまづきがちです。そのうえ運動会や大会が開かれ肉体的にもきつくなり、勉強も本格的となるため、疲労しやすくプレッシャーがかかる学期です。そのため心の問題であるチックや頻尿、不登校が出現する頻度が高い学期です。こどもの言動にはいつもより注意してあげてください。

予防接種
この時期は感染症が少なく予防接種には最適です、接種わすれのないようにしましょう。
ポリオ
ポリオの予防接種は生後3カ月から7歳6カ月までの間に2回接種する(ワクチンを飲んでいただく)ことが必要です。接種間隔は6週以上あければ可能ですが1シーズンに1回までにしてください。逆にどれだけ間隔があいていてもかまいません。和歌山市では集団接種となり春と秋に行われています。接種日時や接種場所は小学校地区によって決められており(強制ではなく他の日時、場所でも接種は可能)市報や下記のホームページにて確認できます。 
和歌山市感染症センター http://www12.ocn.ne.jp/~kansen/

なお昭和50年から52年生まれのお母さん、お父さんは、ポリオワクチンをきっちり接種しているにもかかわらず効果が弱くなっていることがわかっています。極々まれ(550万接種に1回)ですが、子どもが接種した後に親がうつされる場合があり、念のため接種してもいいでしょう。親が接種した後、子どもにうつした事例はないため同時期もしくは子どもの接種前に接種して下さい。当院でも可能ですがこの場合、接種費用は自己負担なうえ、完全予約制でワクチン入手まで2週間程度かかります。そのためキャンセルも基本的にはできないことをご了承のうえご予約下さい。

MR(麻疹・風疹混合)ワクチンの3期、4期接種
MR(麻疹・風疹混合)ワクチンを平成20年4月から5年間の暫定で中学1年生(3期)と高校3年生相当(4期)で接種することになりました。(和歌山県では公費負担で無料接種することができます)接種券は中学入学のかたは学校から配付され、高校3年生相当の年齢では個別に郵送されています。まだ接種されていない方も多いのですが必ず接種するようにしましょう。

インフルエンザワクチン
当院ではインフルエンザワクチンの接種を十月一日(水)から開始します。
予約は九月十日から電話および受付にて受け付けます。
接種曜日は祝日以外の毎日(土曜日、日曜日も接種いたします)
接種時間は14時から16時(日曜日は14時半から17時)
曜日よって接種可能数が異なり希望にそえない場合あるかと思います、予約時に第一希望、第二希望を決めて
ご予約いただくようお願いいたします。
成人のかたも子どもの方と同時であれば小児外来でも接種させていただきます。

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