インフルエンザワクチン
今年もインフルエンザワクチン接種の時期になりました。主な質問にお答えさせていただきます。
1 接種は必要ですか(効果はあるのですか)
インフルエンザにかからない効果は3割-6割(いろんな意見があります)ですが、合併症の発生する頻度が低くなり、他人へうつす危険性も低くなるとされています。年齢的には成人の効果が最も高く、乳児や高齢者では効果が低くなるようです。十代の方では一部の薬の使用が制限されている(流行前に解除される可能性もある)ため予防接種をお勧めします。他の年齢でもインフルエンザ治療の基本は予防接種とお考え下さい。また今年はワクチンに含まれる3種の株(亜系)がすべて昨年のものと異なっているため接種の有用性は高いと考えています。
2 生後何ヵ月からできますか
生後6ヵ月から接種は可能ですが、1歳未満は効果が低いため1歳以上に接種を勧めています。
3 何回接種ですか
13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種です。去年かかったので1回でよい、小学生は1回でよい、とする施設はありますが広く認められているわけではありません、当院では13歳未満は2回接種です。
4 何週間隔で接種するのですか
1週間隔で接種可能ですが、効果の持続や高さという面でみると3ー4週の間隔で接種されるのがよいとされています。
5 いつ接種するのが最適ですか
十月から十一月中に1回目を接種されるのが最適です。昨年は流行が非常に早く十一月中旬から流行が始まったため接種を受ける前に罹ってしまった人も多くおられました。今年の流行がどうなるかはわかりませんが、気候がまだよい十月中に1回目接種するのがいいでしょう。
6 いつまで効果がありますか
平均して約5ヵ月間は効いているとされています。
7 かぜをひきましたが、いつから接種できますか
かぜにもよりますが、軽いもの(2日程度の発熱、軽い咳、鼻汁)であれば、症状が落ち着いてから3日程度
で可能です。最終的には主治医にご相談いただくのがよいかと思います。
8 他のワクチン接種後はいつから接種できますか
生ワクチン(BCG、ポリオ、風疹、麻疹、水痘、ムンプス)後は4週間、不活化ワクチン(三混、二混、日本脳炎、B肝)後は1週間で接種可能です。逆にインフルエンザワクチンを接種してからは1週間で他のワクチンは接種は可能です。
9 副反応はなにがありますか
接種日の発熱、接種部位の発赤、アレルギー等ですが、麻疹の予防接種などに比べても副作用は少ないとされています。
10アレルギーがありますが接種できますか
インフルエンザワクチンは卵を元に作られていますので、卵アレルギーの方は接種には注意が必要です。アレルギーをみてもらっている先生に相談してみて下さい。一般的には過去にそういう指摘があっても、現在卵を食べているようなら接種に問題はありません。
11インフルエンザワクチンはなぜ予約制なのですか
インフルエンザワクチンは毎年接種しなければならず、また効果の持続期間が短いため流行前の短期間(十月
から十二月)にしかワクチンを接種できません。つまり非常に沢山の接種が短期間に集中するということになります。混乱をさけ円滑にできるだけ沢山の方に接種いただくために完全予約制となっています。
12価格設定はなぜ医院によってちがうのですか
接種価格の設定は病院の考えかたや接種数によって異なります、注射液自体の質はどの施設でも差はありません。(ワクチンはすべて国家検定を受けている)
前ページへ
|